日本は長寿会社が多い

長寿の国

日本は人間の寿命が長い長寿の国として知られています。
ただ、実は国内の人もあまり意識していないこととして、企業も長寿であるということをご存知でしたでしょうか?
日本は世界的にみてもトップクラスの長寿会社を保有する国であるという統計が出ています。

現在、日本には124万もの会社が存在しています。
この内、創業から100年以上経過している会社は2万社にも登ります。
さらに200年以上の会社で1200社、300年以上の会社で400社、500年以上の会社で30社、1000年以上の会社でもまだ7社存在しています。
そもそも1000年前に会社という概念が存在したということの方に驚きがありますが、このような結果からも日本がいかに長寿会社の国であるのかが分かるでしょう。

長寿会社には大きく三つのカテゴリーがあります。
まず、一つ目は酒屋や食品店、薬屋などの生活に欠かせない類の会社です。
二つ目は、鍛冶屋や染物屋などの職人の技術が継いできた、家族経営による会社です。
そして三つ目は伝統文化によって存続してきた会社ということになります。

長寿の理由

では、何故日本にはこれほど多くの長寿会社が存在しているのでしょうか?
その理由の一つとして、日本が島国であるということが挙げられるでしょう。
前述のように、二番目と三番目のカテゴリーの会社は伝統性というものが重要なポイントとなっています。
すなわち、他国の文化が入りやすい環境では残りにくい仕事だということです。

日本は古くより孤島であり、太平洋戦争の敗戦でGHQの統治下に置かれるまで、一度も他国の支配にあったことがありません。
侵略自体が元寇以降ないという稀有な環境であったため、他国に占領されて文化を途絶されてしまうということが起こらなかったわけです。
地続きの国では多くがこのような占領の経験があり、文化の継続性が失われやすい傾向にありました。

次に、日本の宗教観も影響を及ぼしていると言えます。
一神教や排他的宗教とは違って、日本の宗教観は神道という精霊信仰に近いものです。
自然自体に神がおり、他国のものすらも神を宿しているという考えから、多くのものが排除されずに残ってきたと言えるでしょう。

特に万世一系である日本の天皇家というのは、世界で唯一エンペラーの名で呼ばれる国家元首です。
長く続く日本の歴史のなかで、朝廷や幕府の争いがあり、実質的な政権が変わったことは何度もありましたが、それでも天皇家が途絶しなかったというのは驚くべき自体であり、企業の長寿にも影響を及ぼしていると言えるでしょう。